デンマークF-35Aがリアルタイムデータ共有を成功裏に検証

航空ニュースサイト「The Aviationist」19日によると、デンマーク空軍のF-35A戦闘機がアメリカ本土での飛行中に、センサーからのデータをリアルタイムでデンマークの基地に返送することに成功し、高度なデータ共有の能力を検証しました。これにより、デンマーク、アメリカおよびNATOの同盟国間の多領域作戦(MDO)の能力が向上することが期待されます。
この戦闘機は、テキサス州フォートワースにあるロッキード・マーチン社の工場から離陸し、「DAGGR-2」というオープンシステムゲートウェイ(OSG)システムを使用して、商業通信衛星を介して数千キロ離れたデンマークのスクリストルプ空軍基地にデータを同期共有しました。
デンマーク空軍の参謀長であるダム少将は、このテストがデンマーク空軍の歴史に新たなページを加えるだけでなく、F-35戦闘機の卓越した戦場認識と情報通信能力を示すものであると述べました。ロッキード・マーチンの幹部も、テスト結果がF-35戦闘機の優れた技術統合効率を検証するものであり、将来的には「偵察攻撃一体」の能力を発展させ、空中戦の技術的優位性を大幅に強化することが期待されると強調しました。
さらに、オランダ空軍のF-35A戦闘機も今年4月中旬に、ドイツでの「ラムシュタインフラッグ2025」演習中にOSGシステムを使用し、自国の指揮管制システムとリアルタイム通信を行い、PULS多連装ロケットシステムの地上攻撃任務を指導した実績があります。今回のテスト結果は、F-35が数分以内にキルチェーンを完了できることを示しており、今後は多軍種および多プラットフォーム戦力の統合にも寄与する可能性がある、NATOの防衛作戦要件を満たすことが期待されています。
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