中国のZhipu AIが米国のAI主導権に挑戦、407億円の資金調達を実現
米国の人工知能（AI）技術が世界をリードする中、中国の新興企業Zhipu AIは驚異的なペースで成長しており、DeepSeekよりも脅威となる競争相手と見なされています。OpenAIの警告によれば、米国が迅速に行動しない場合、AIにおける主導権を失う危険があるとされています。
Zhipu AIは、中東の湾岸諸国やシンガポール、マレーシアと協力関係を築き、自主人工知能の開発に注力しており、Huaweiと提携して、政府に対して大規模言語モデル（LLM）と専用ハードウェアソリューションを提供しています。開発されたAutoGLM Rumination AI代理ツールは、ブラウザの自動化および推論タスクにおいて、国際的な主流モデルに匹敵するパフォーマンスを示しています。
同社は、中国政府から14億ドル（約407億円）の資金支援を受けており、サウジアラビアの国家基金Prosperity7 Venturesから4億ドル（約116億円）の資金を調達して、多くの企業から注目を集めています。米国商務省が今年の1月に同社を「輸出管理」実体リストに追加し、米国の技術と部品を取得することを禁止したにもかかわらず、Zhipu AIは中国政府や国営企業との緊密な協力を維持しており、これは中国が巨額の資金を投じて世界のAI市場を攻める意図を示しています。次のステージでは、米国のAI供給チェーンと技術の主導性に重大な影響を与える可能性があります。
