ドイツ、AppleとGoogleにDeepSeekアプリの削除を要求

ドイツ連邦データ保護および情報自由委員会のマイケ・カンプ(Meike Kamp)は金曜日、AppleとGoogleに対し、中国のAI企業DeepSeekのアプリをドイツ地域のApp StoreやGoogle Playから削除するよう正式に要求した。この理由は、同社がデータ処理がEUの基準に準拠していないことを証明できず、ドイツのユーザーの個人データを違法に中国に転送している疑いがあるためである。
カンプは声明で「DeepSeekは、中国でドイツのユーザーデータを処理する際の保護レベルがEUと同等であることを証明する説得力のある証拠を提供できなかった」と述べた。さらに、中国当局がその影響下にある企業が管理する個人データに広範なアクセス権を持っていることを強調した。
DeepSeek自身のプライバシーポリシーによれば、このアプリはユーザーのAIリクエスト、アップロードファイルなどの個人情報を中国国内のサーバーに保存する。
ドイツの規制当局は、今年5月にDeepSeekに対し、EUのデータ越境移転に関するコンプライアンス要件を満たすか、アプリを自主的に削除するよう要求していた。しかし、DeepSeekが応答しなかったため、カンプは正式な削除手続きを開始した。現時点で、Googleは通知を受け取ったことを確認しており、審査を行っているが、Appleはまだ公に応答していない。
カンプは、AppleとGoogleがこの削除要求を迅速に評価するべきだと述べたが、具体的な応答期限は設定しなかった。
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